通所・日常

自立訓練(生活訓練)の1日の流れ|時間割の例と通い方

自立訓練(生活訓練)の1日の流れを、通所を考えているご本人とご家族に向けてまとめました。

この記事では、一般的な時間割の例、午前と午後のプログラムの中身、通い方と利用料の決まり方という3点がわかります。

※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。サービスの利用可否や利用料は、お住まいの自治体や個々の状況によって異なります。詳しくは各拠点または自治体の窓口にご確認ください。

自立訓練(生活訓練)とは?1日の流れを知る前の基本

自立訓練(生活訓練)は、障害のある方が地域で自分らしく暮らすために、生活リズムや家事、人との関わり方を練習する障害福祉サービスです。

窓辺の机に置かれた閉じたノートパソコンとマグカップ

障害者総合支援法にもとづく「訓練等給付」のひとつで、身体の機能を扱う「機能訓練」と、暮らしの力を扱う「生活訓練」の2種類があります。

生活訓練は、日常生活の力を身につける支援が必要な方であれば、障害の種別にかかわらず利用できます。

平成30年4月から、障害の種別による利用の制限はなくなりました。

発達障害や高次脳機能障害も、障害者総合支援法では精神障害に含まれます。

利用には、市区町村が交付する「障害福祉サービス受給者証」が必要です。

通い方は3つあります。

事業所に通う「通所型」、スタッフが自宅を訪ねる「訪問型」、一定期間泊まりながら練習する「宿泊型」です。

ここからは、通所型の1日を中心に説明します。

自立訓練の1日の流れ(一般的なスケジュール例)

自立訓練の1日の流れは、朝の会で体調を確かめ、午前と午後にプログラムを受け、終わりの会で振り返るという形が一般的な例として多く見られます。

窓辺に置かれた小さな花瓶と一枚の葉

下の表は、各事業所が公開している案内を参考にまとめた一般的な例です。

時間帯 主な内容 ねらい
9:30〜10:00 通所・朝の会(体調と気分の確認、1日の予定の確認) 自分の調子に気づく
10:00〜12:00 午前のプログラム(生活スキル、体調管理、家事の練習など) 暮らしの土台をつくる
12:00〜13:00 昼食・休憩 心身を休める
13:00〜15:00 午後のプログラム(グループワーク、軽い運動、個別面談など) 人との関わりに慣れる
15:00〜15:30 終わりの会・振り返り・片づけ 1日を言葉にして終える

開始と終了の時刻、昼休みの長さ、プログラムの組み方は事業所ごとに違います。

グッドハートプレイスの実際の時間割やプログラムは、見学や相談のときに各拠点でご確認ください。

表のような1日を週の中でくり返し、曜日ごとにプログラムの内容を変える事業所もあります。

午前のプログラムでよく行われる内容

自立訓練の午前のプログラムでは、体調や生活リズムを整える練習に加えて、家事や金銭管理など、暮らしに直結するスキルを扱う事業所が多くあります。

朝の公園に置かれた誰もいないベンチ

1日の始まりは朝の会です。

睡眠時間や食事、気分を簡単な用紙に書き、その日の予定をスタッフや他の利用者と確かめます。

体調がすぐれない日に「今日は午前だけにします」と伝える練習も、朝の会の大事な役目です。

朝の会のあとには、次のような内容がよく見られます。

  • 生活リズム・体調管理:睡眠や食事、気分の記録をつけ、崩れやすい時間帯を見つける
  • 家事:献立づくり、調理、掃除、洗濯、買い物の練習
  • 金銭管理:1か月の予算を立て、家計簿をつける
  • 服薬と通院の記録:飲み忘れを防ぐ工夫や、受診のときに伝えることのメモづくり
  • 外出と手続き:電車やバスの乗り方、役所の書類の書き方の確認

服薬や通院について判断が必要なことは、事業所ではなく主治医に相談する形になります。

どの練習から始めるかは、ご本人の困りごとと希望に合わせて決めます。

昼休みと午後のプログラムの過ごし方

自立訓練の昼休みは心身を休める時間であり、午後はグループワークや軽い運動、個別面談など、人との関わりや振り返りを中心にする事業所がよく見られます。

昼食の形は事業所によって分かれます。

お弁当を持参する、近くで買う、事業所の提供を利用する、といった形です。

食事の提供がある場合、食費は利用料とは別の実費になることがあるため、見学のときに確かめておくと安心です。

昼休みは、人と話してもよいし、一人で静かに休んでもかまいません。

午後には、次のような内容がよく組まれています。

  • SST(ソーシャルスキルトレーニング):あいさつや頼みごと、断り方などを、役を決めて練習するグループの時間
  • 軽い運動:ストレッチや散歩で、体を動かす習慣をつくる
  • 創作・余暇活動:手先を使う作業や趣味の時間で、集中が続く長さを知る
  • 個別面談:スタッフと1対1で、困りごとや目標の進み具合を話す

最後は終わりの会です。

できたことや疲れ具合を短く振り返り、翌日の過ごし方や個別支援計画の見直しに生かします。

通い始めの頻度と無理のないペースの作り方

自立訓練は最初から毎日通う必要はなく、週1〜2日や短い時間から始めて、体調に合わせて日数を増やしていく通い方を相談できる事業所が多くあります。

通う日数や目標は、事業所が作る「個別支援計画」にまとめます。

個別支援計画は、ご本人の希望を聞き取りながら作る支援の計画書で、定期的に見直します。

生活リズムが崩れている時期は、午前だけ通う日を作るのもひとつの方法です。

休むときの連絡方法は、最初に確かめておきましょう。

疲れが続く、眠れない日が増えるといった変化があれば、ペースを落としてスタッフや主治医に相談してください。

事業所に通うことだけが選択肢ではありません。

医療機関のデイケアや地域活動支援センター、訪問型の自立訓練など、ほかの支え方が合う方もいます。

どれが合うか迷うときは、市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所で一緒に整理してもらえます。

利用料と利用できる期間の目安

自立訓練(生活訓練)の利用料は、自治体が交付する受給者証と世帯の所得で決まり、標準的な利用期間は原則2年間と定められています。

障害福祉サービスの利用者負担は、原則としてサービス費用の1割です。

ただし、所得の区分ごとに1か月あたりの負担上限月額が決められていて、上限を超える負担はかかりません。

18歳以上の方は、ご本人と配偶者の所得で区分を判断します。

厚生労働省が示している区分は、次のとおりです。

所得の区分 1か月の負担上限
生活保護を受けている世帯 0円
市町村民税が非課税の世帯 0円
市町村民税が課税の世帯(所得割16万円未満。20歳以上で入所施設を利用する方とグループホームを利用する方を除く) 9,300円
上記以外の世帯 37,200円

実際の負担上限月額は、お住まいの自治体が所得を確認したうえで受給者証に記載します。

食費や交通費などは、負担上限とは別にかかる場合があります。

利用できる期間は、標準で2年間です。

長く入院や入所をしていた方などは、標準の期間が3年間になります。

期間を過ぎても支援が必要な場合は、市区町村の審査を経て、原則1回、最大1年間の更新が認められることがあります。

見学から利用開始までの流れと相談先

自立訓練の利用は、事業所の見学や相談から始まり、市区町村での受給者証の申請、サービス等利用計画の作成、契約という順に進むのが一般的です。

  1. 相談・見学:気になる事業所に連絡し、1日の流れやプログラムを実際に見る
  2. 受給者証の申請:お住まいの市区町村の障害福祉窓口で申請する
  3. 聞き取り調査と計画づくり:相談支援事業所が「サービス等利用計画案」を作る(ご本人やご家族が作るセルフプランで申請できる場合もある)
  4. 支給決定:市区町村が利用の可否と負担上限月額を決め、受給者証を交付する
  5. 契約・利用開始:事業所と契約し、個別支援計画を作って通い始める

申請の窓口は自治体によって名前が違います。

大阪市では、お住まいの区の保健福祉センターが申請の窓口です(大阪市:障がい福祉サービスの利用について)。

渋谷区にお住まいの方は、渋谷区役所の障害福祉の担当窓口が相談先になります。

見学では、通う日数や休むときの連絡方法など、気になることを質問してみてください。

グッドハートプレイス東京渋谷STビル(東京都渋谷区道玄坂1丁目15−14 St渋谷ビル3F・電話03-5539-6231)は、京王井の頭線渋谷駅から徒歩約1〜2分です。

渋谷拠点の営業時間は9:30-18:30(日曜休業)で、見学や相談は渋谷拠点のLINEから受け付けています。

グッドハートプレイス大阪心斎橋第5芦池ビル(大阪府大阪市中央区南船場3丁目6-27 第五芦池ビルディング5F・電話050-3514-5819)は、心斎橋駅から徒歩4分です。

心斎橋拠点の営業時間は平日9:00-18:00、土曜9:00-17:00(日祝休業)で、見学や相談は心斎橋拠点のLINEから受け付けています。

各拠点の詳しい案内は、渋谷拠点の紹介ページと心斎橋拠点の紹介ページに載せています。

制度や通所について書いたほかの記事は、グッドハートプレイスのコラム一覧からご覧いただけます。

サービス全体の案内は、グッドハートプレイスのトップページにまとめています。

自立訓練の1日の流れについてよくある質問

自立訓練の1日の流れについて、ご本人やご家族からよく寄せられる質問を5つ選び、事業所選びの前に確かめておきたい点を中心に答えます。

Q1. 自立訓練には1日何時間くらい通うのですか?

一般的な例では、午前10時ごろから午後3時ごろまで、5時間前後のプログラムを組む例があります。

午前だけ・午後だけといった短い時間から始められるかどうかは、事業所に相談してください。

Q2. 毎日通えなくても自立訓練を利用できますか?

週1〜2日から通い始め、慣れてきたら日数を増やす通い方を相談できる事業所が多くあります。

通う日数は、受給者証で決まる利用日数の範囲で、個別支援計画にまとめます。

Q3. 自立訓練に通う日の昼ごはんはどうすればいいですか?

お弁当を持参する、近くで買う、事業所の提供を利用するなど、形は事業所によって異なります。

食事の提供がある場合は、食費が利用料とは別の実費になることがあるので、見学のときに確かめてください。

Q4. 自立訓練(生活訓練)と就労移行支援は何が違うのですか?

自立訓練(生活訓練)は、生活リズムや家事、人との関わりなど、暮らしの土台を整えることを目的にしたサービスです。

就労移行支援は、一般企業などで働くことを目指す方が、職業訓練や就職活動の支援を受けるサービスです。

まず暮らしを整えたいのか、働く準備を進めたいのか、今の目標に合わせて選ぶという考え方があります。

Q5. 障害者手帳がなくても自立訓練を利用できますか?

障害者手帳がない場合でも、医師の診断書や意見書などをもとに、受給者証の申請ができる場合があります。

必要な書類は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の障害福祉窓口にご確認ください。

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参考文献

参考文献として、自立訓練(生活訓練)の制度や利用者負担について、厚生労働省や自治体などが公開している資料を中心に掲載しています。

見学・ご相談はお気軽に

実際の施設や作業の様子をご覧いただけます。ご希望の方は体験利用も可能です。

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